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切な系 中年スポーツセダンことV35スカイラインを愛でるサイト「21世紀スカイライン」を運営しておりました(過去形:2003年5月〜2022年9月迄)。このブログは当時のサイトと併用していた頃の内容です。
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「情緒」か「クール」か。
優しい独特なタッチで鉄道風景を綴る水彩鉛筆画家の鈴木周作氏は
札幌市内を走る路面電車に惹かれ、この地に移住したという。
最盛期に比して1/4以下まで減り続けた路面電車だが、
減少故に反比例し希少性が高まる状況となっている。
鈴木周作氏のように路面電車に情緒を感じ惹かれる者も多い。
札幌の路面電車は来月5日より新車両A1200形が走り出す。
試運転中の新型車両を目にしたが、これが実にいただけない。
最新鋭の車両は採光窓を大きく開けた低床車両で実に未来的外観だが
これはウィーンなど欧州を走る車両と瓜二つで情緒の欠片も無い。
市内を走る路面電車の多くは型式が8000番台と3000番台の
各々80年代後半と90年代後半に設計された面白み無い形が多いが、
稀に目にする50年代後半の200形や60年代のM100形は
丸みを帯びた美しい筐体(マニアの間では札幌スタイルと呼ぶらしい)と
愛嬌ある丸目ライトが相まって実に情緒深い。
なかでもM100形はレトロな雰囲気が尚一層に味わい深い。
電停で待っていてM100形に遭遇したら、それだけで嬉しいキモチに。
新型A1200形はクールと感じるも、嬉しくはならない。
情緒とクールさは相反する関係性にあると考える。
これを両立させたプロダクトなりデザインを私は知らない。
利便性や効率性やクールさよりも大切なものがあるとしたら、
私はそれを”情緒”という2文字に託したい考えなのだが如何に。
同様に昨今のクルマに於いてもクールさが先行しすぎな感がある。
中でも蒼白に光り輝くファインビジョンメーターは最も苦手。
V35スカイラインの其れはアンバー配色で落ち着きがあるが、
とりわけホンダ・オデッセイに用いられた立体自発光メーターや、
ホンダCR-ZのようなLED多用メーターに情緒は微塵もない。
半世紀を過ぎて尚もデザイン性を確立する路面電車M100形に反し、
オデッセイの立体自発光メーターは鮮度を10年保つことさえ怪しい。
かつて某社はクロノグラフをモチーフにしたメーターを用意してきたが、
オーナー達はあの鮮度を初回車検時まで保てなかったと想像に難く無い。
【Link:21世紀スカイライン~切な系スポーツセダンと旅する人生】
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